このページでは、簡単ではございますがチーズについての説明をさせていただきます。


基本的に糸は紡績糸とフィラメント糸の2種類があります。
紡績糸というのは短繊維を紡績して糸にしたもので、綿糸、羊毛糸、麻糸があり、フィラメント糸は長繊維を引きそろえて所要の撚りをかけて糸にしたもので、絹糸などがそうです。
それを織物に加工せず糸の状態で染めることを糸染めと言います。

糸染めは、織物や製品になる前の原綿(糸)の状態で染めるので先染めに分類され、それに対し、織物やニットの状態で染めることを後染めといいます。
私達が行っている「チーズ染め」は、ボビンにワインダーで糸を巻きつけ、それを高温高圧ガマで染色するので先染めに当たります。
(「チーズ染め」は、ボビンに巻いた糸の形が固形チーズに似ていることからこのように呼ばれています。)

チーズ染めの特徴は、ボビンに糸を巻きつけたチーズを高温高圧ガマで一度に大量に染められることです。この染色方法は戦後の高度成長の波に乗って発明されました。そのことにより染色業界は大量生産が可能になり、さらに機械や電気技術の応用により、従来はすべて手作業でなされていた染色が機械化され始めました。
その結果、従来は糸染といえばすべて綛糸染であったものがボビンに巻いたまま染色するチーズ染色が主流になり、現代でも多くの企業がチーズ染色を行っています。

阪南チーズ染晒共同組合は、昭和39年に創立され、44年間チーズ染色を専門として事業を行ってきました。私達は、チーズ染色の先駆者として信念と誇りを持ってこれからも力強く邁進していきたいと思います。

 染色される前の純白のチーズ
グリーンに染色されたチーズ

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